65.事件簿VOL:6某ファミレス事件

某ファミレス事件簿 事件簿




新入社員研修時の昼食時に遭遇した、某ファミレスでの事件の詳細!

新卒社員研修を行う為に、栃木の工場で行っていた。通常は研修期間中は工場に配達してくれる弁当屋の昼食になるのだが、金曜日だった事もあり新卒15人(実際は、工場の庶務の課長と本社の総務課長と僕も入れて18人)に昼食ぐらい食わせてやるよと前日の日に宣言したことからこの事件は始まった。

午前中は時間通り研修が終わり、社有車でファミレスにすんなり向かっていれば起こらなかったかもしれない。タラ、レバはこの際言っても仕方ないけど。

この時、3人が研修終了後、質問したいことが有ると居残った。
「Tさん(総務課長)先に皆を、駅前のファミレス「Y○○E○N」に連れて行ってよ。この店のハンバーグ定食値段の割に美味いんだ」、「忘れるなよ、Kさん(工場庶務課長)も一緒にだよ」と僕
「OK!じゃ先に行ってるから」とTさん
先発隊出発後、彼らの質問に応え15分遅れで工場を出発した、僕ら4人は。

店に着くと、2~3テーブル空いているだけで混んでいた。

「Tさん、未だ食べてないけど、ハンバーグ・ランチじゃないんかい」と僕
ありほど、ハンバーグ定食が美味いといったのにと僕はちょっと不機嫌になった。
「俺は□□で、誰は××・・・・・」と14人分のオーダー品を伝えるTさん
「僕達4人分が抜けてるけど、頼んでくれたなかったんだァー」と僕
「ゴメン!忘れてたァー」とTさん
本当にこの人間は気が利かないんです。

3人にメニューで確認後、みんな僕と同じでいいと言うので店員を呼んで「ハンバーグ・ランチを4つ」と僕

注文すると同時に先発隊14人分の食事が運ばれてきた。

「温かい内に食べない!僕らを待つ必要はないからね」と僕
内心は、「Tさんよ、お前は食べるの待っとけャー!」と思ったが既に食べていた。誰が金を払うと思ってるのじャー!

後から数人のお客さんが来ていたのだが、何とそのお客さんに僕らよりも先に「ハンバーグ・ランチ」が出された。この時にムカッ!となったが新卒15人(内4人女性)がいるのでジット我慢した。

それから、10分近く待たされて、テーブルにきたハンバーグの大きさが違っていた。他の新卒が食べている大きさよりも明らかに3分の1小さいのだ。
みんな、一緒だったら多分判らなかったと思う。

食い物で揉めたくないが、もうダメだった!
「皆!食うなよ!チョット待て」と僕

「店員さん!チョット!」と僕
「何でしょう?」と店員
「何でしょうじゃないよ!、このハンバーグの大きさがちがうじゃないか?肉が焼けて縮んだってこんな差はでないゾ!」と僕
この時店員は調理場での出来事を既に知っていたのだと思うが、顔は真赤ッかになった。
学生時代に心理学も授業を採ってたので、明から商売ではないと僕は思い、「店長をここに来るように言ってくれないか!」と店員に告げた。

店員は慌てて、調理場に駆けていった。店内を駆けていくのもマナー違反だ!マニュアルには絶対に書いていない筈だ。

数分後、店長がコック帽をかぶり登場し、
「どうかされましたか?」と店長。
ここでも血管がプチリプチリとなった。

「貴方はこの店の責任者だよね!このハンバーグの大きさ全部ちぐはぐだよね!、食材が足りなくなったから、寄せ集めして4つにしたんじゃないんだろうなぁ!しかも、後から来たお客さんに僕らが注文したのと同じモノが先に出されている!どうなってんだこの店は!」とここまでは言葉で威圧してるが冷静に喋っていた僕

この時点で、廻りのお客さんからの目線が痛かった。

この店長は直ぐに謝らず、一生懸命に言い訳をした。何で素直に謝れないのだろう。明らかに店に責があるのがあきらかなのに。

みんなに気分が悪かったと思うが、昼食を食べた。しかし、僕は食べる気がしないので全く手を付けなかった。

「工場に帰ろう!」と僕

レジで精算しようとしたら、店長が出てきて「お金はいただきません。結構です」と、某おでん屋の店長と同じ口調で。

入社したばかりの会社の新卒の前で、大声をだしたくなかったがここが限界だった。

「フザケルナ!、店長さんよ、金は支払っていくよ!。しかし、よーく聴けよ!この店に俺たちは二度と来ないしこの系列にも行かない!うちの工場の社員やパートの人にも行くな!ていうからなァー!、こんなの商売じゃないよ!客を裏切っている」と啖呵を切った。温厚な僕が、激怒するのだからよっぽどのことです。

この店を出てから、Tさんが威勢がよくなり犬の遠吠え。
「今頃言うな!小心者」と僕は怒鳴った。
因みに、役員と違って領収書での精算はできないので全て僕の財布から。

新卒社員みんな、ビビッテいたのと(凄い剣幕で怒鳴ったので)気分が悪いだろうと思い(ごめんね。食事が喉を通っていないよね)、工場の研修会場で午後の部が始まる前にみんなに頭を下げ謝った。

後談:15時過ぎに、工場の受付から内線電話で「お客様が見えています」と連絡あり。先ほどのファミレスの店長がスーツに着替え手土産持参で尋ねてきた。

何で会社が判ったかと思ったが、社有車に看板が塗装されていたので判ったと思う。一生懸命誤った店長は半分涙目だった。

この光景をみてたら、反対に可愛そうになり、遅かったけど素直に自分の非を認めたので。この店長は未だ年若くこれからの人生もあるのだろうと思い、黙って帰してあげた。

これを書いてて思ったが、この日僕は昼食を食べていなかった。

しかし、僕の近所(歩いて4分)にも、この看板の店がオープンして数年経っているが、あれ以来二度と行く気がしない。心の中では未だ許せないでいる。

某役員のようになれません。未だまだ修行が足りませんね。僕は!



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